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十三詣り

[2016年03月21日]
 
 
こちら関西では京都を中心に、昔から十三詣りが盛んに行われてきました。
 
その始まりは、安永年間・京都の法輪寺が発祥と伝えられています。
 
古くは数え年13歳の男の子は元服の時期。女の子は女性への身体の転換期であり、宇宙のように無限の知恵と慈悲を持つ、13番目に生まれた虚空蔵菩薩へ参拝する事で、これまでの健やかな成長の感謝と共に、さらなる知恵と福徳を授かるようにお詣りします。
 
生まれて初めて自分の干支が訪れる年であり、特に女の子は初めての厄年でもあります。
 
着物の持つ本来の意味である「結界」。肩上げをした本裁ちの着物(大人と一緒の仕立て方)を着るのもこの頃からです。
 
 
先日、あだちでもとても思い入れのあるお客様が十三詣りを終えました。
 
彼女たちの幼き頃の声。その時の無邪気な仕草、笑顔。一緒に遊んだ思い出。
その時の空気感を思い出し、感じられるという事は、とても幸せな身なんだと感じています。
 
少し大人びて、あの頃のように一緒に遊んでもらえないのは少し寂しい気もしますが、いつか彼女たちと一緒にお酒を飲める日が、今の僕の楽しみでもあります。
 
これからも健やかな成長を心から願っています。今まで有難う。そしてこれからも宜しくね。
十三詣り。ご家族の皆様共々、本当におめでとう御座いました。
 
〜若旦那〜
 
 
 
*当日の着姿をUPしました。下記リンクよりご覧になれます。